急性胃腸炎
ウイルスや細菌への感染により嘔吐・下痢・腹痛などの症状を起こします。嘔吐は最初の数日で、熱が出ることもあり、その後は下痢が持続します。多くは軽症で自然に回復しますが、強い脱水症状には注意が必要です。
🔍原因の多くはウイルス
主な原因ウイルスは以下の通りです
- ロタウイルス(特に乳幼児)
- ノロウイルス(冬に流行)
- アデノウイルス
細菌性感染の場合は以下の通りです
- カンピロバクター(主に加熱不十分な鶏肉・食肉製品・牛乳など)
- 病原性大腸菌(主に牛肉など加熱不十分な肉類)
- サルモネラ(加熱不十分な肉類・卵料理など)
細菌性腸炎は激しい腹痛や高熱、血便を伴うこともあり、症状に応じて抗生剤が適応になります。
🩺医療機関での治療
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原因に応じて対症療法(整腸剤・吐き気止めなど)を行います
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細菌性腸炎を強く疑う場合は抗生剤なども検討します
🏠家庭で気をつけること
①水分補給が大事です。経口補水液や母乳(ミルク)などを5~10mlずつ何回かに分けて飲ませましょう。
3時間以上吐かなければ自由に飲ませましょう。食事ができるようになれば経口補水液は必要ありません。
②無理に食べさせず、消化に良いものを少量ずつ食べましょう。
③おむつ替えや吐物の処理は出来るだけ早めに処理し、処理後は必ず手洗いをしましょう。
⚠️こんな時は受診を
以下の症状がある場合は、早めの受診が必要です
- 水分がとれない、飲んでも吐く
- 強い脱水状態がみられる(尿が出ない・唇が乾いている・泣いても涙が出ない・皮膚が冷たい・ぐったりして反応が鈍い)
- 高熱が続く
- おなかをひどく痛がる
- 血便が出た