胃炎
胃炎とは?
持続的な胃の炎症により胃の粘膜が変化した状態をいいます。
①急性胃炎
比較的急な炎症を伴う胃炎で、原因が改善されれば数日で治ります。
②慢性胃炎
胃の炎症が持続したものを慢性胃炎といいます。
③萎縮性胃炎
慢性胃炎が更に長期化し、胃の粘膜が萎縮して薄くなったものを萎縮性胃炎といいます。萎縮性胃炎は加齢によっても起こります。
萎縮性胃炎が更に悪化すると胃がんの発生リスクが高くなると言われています。
胃炎の症状
- 胃が痛い
- 胸やけ、胃もたれ
- みぞおちの痛み
- 食後の胃の張り感
- 嘔気、嘔吐
- 食欲低下
胃炎の原因
①暴飲暴食、飲酒、喫煙などの生活習慣や慢性的なストレスにより急性胃炎や慢性胃炎を起こします。
②ピロリ菌の感染
ヘリコバクター・ピロリ菌という細菌が、胃粘膜への感染することにより慢性胃炎が始まります。そのまま感染が持続し、胃粘膜の炎症が長引けば萎縮性胃炎へ発展します。
胃炎の診断方法
胃カメラによる、粘膜の診断が効果的です。
特に萎縮性胃炎の範囲や炎症の程度を確認するためには胃カメラは必要不可欠です。
胃カメラ以外ではペプシノーゲンという血液検査により、胃粘膜の萎縮の有無が確認可能です。
胃炎の改善方法
生活習慣の改善や食生活の見直しにより改善する場合もあります。慢性的なストレスが原因の場合はストレスの排除が最も効果的ですが、仕事や家庭などの要因によりそう簡単には行かないことが多いと思われます。その場合は我慢せずに胃薬などで胃粘膜を補助してあげましょう。
ピロリ菌が原因による萎縮性胃炎の場合はピロリ菌の除菌療法が必要になります。