B型肝炎
B型肝炎ウイルスに感染した場合、成人においては持続感染(キャリア化)はほとんど起こさずに、一過性感染で終わることが多いとされています。
B型肝炎の感染経路は?
B型肝炎ウイルスは血液だけではなく、精液・膣粘液などにも含まれるため、感染の原因の多くは性行為によるものとされています。
B型肝炎の症状は?
性行為により感染後、2〜6週で血液検査に陽性反応が現れます。
主な症状は倦怠感・食欲不振・赤褐色尿です。
血液検査では肝機能障害、黄疸などを認めます。意識障害が起きた場合は肝不全の可能性があり、注意が必要です。
B型肝炎の診断方法は?
血液検査の抗原・抗体検査により、現在の感染の状況を知ることが出来ます。
B型肝炎の治療方法は?
持続感染(キャリア化)の場合は、血液検査の状況をみながら抗ウイルス薬を用いて、ウイルスの増悪を抑える必要があります。
B型肝炎のワクチンについて
2016年より、0歳児を対象とした定期接種が導入され、無料で接種出来るようになりました。
B型肝炎ワクチンの標準的な接種可能時期は次のとおりです。
- 1回目の接種 生後2ヶ月
- 2回目の接種 生後3ヶ月
- 3回目の接種 生後7〜8ヶ月
生後12ヶ月を超えた後は任意接種となりますが、どの年齢でも接種可能となります。
ワクチンにより獲得した免疫は15年程度継続することが確認されていますが、年齢と共に抗体価は減少していきます。
性交渉による感染に不安を感じた場合は、抗体検査を受けることが推奨されています。
必要に応じて、しっかりとワクチン接種を受けましょう。