肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌
肺炎球菌は乳幼児の鼻やのどの奥に高頻度に住み着いている最近です。成人では3~5%が保菌しているといわれています。
保菌しているすべての人が感染するわけではなく、免疫の低下やなにかのきっかけにより肺炎球菌が増殖し、感染が成立します。
2歳以下の子供は肺炎球菌に対する免疫が少なく、重症化することが多くなる傾向にあります。肺炎球菌の合併症は細菌性肺炎・細菌性中耳炎・髄膜炎・敗血症などです。その中でも髄膜炎(脳の膜に感染している状態)や敗血症(細菌が全身に回って多臓器が障害を受ける状態)は特に重篤です。
肺炎球菌は抗生剤が効かない耐性菌であることが多く、治療が難渋します。そのため予防するためにはワクチンが有効です。
肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌ワクチンは2011年より公費助成が始まり、それに伴って肺炎球菌による細菌性髄膜炎は約70%ほど減少しました。しかし、肺炎球菌には多くの種類が存在するため、それらに対応できるワクチンの開発が続けられています。
現在のワクチンは15価ワクチンのバクニュバンス、20価ワクチンのプレベナー20が使用されています。価とは種類のことで20価は20種類の肺炎球菌への対応を意味しています。
小児用肺炎球菌ワクチンはWHO(世界保健機構)が最重要ワクチンの一つとして定めており、定期接種の重要性を勧告しています。
肺炎球菌ワクチンのおすすめの打ち方
生後2か月から4週間隔で3回、生後12~15か月に追加接種1回の計4回が基本です。
細菌性髄膜炎にかかるほとんどの年齢は0歳の赤ちゃんです。髄膜炎は後遺症が残ることもある重篤な病気であり、また抗生剤が効きにくい菌が原因となることもあるため必ず生後2か月から5種混合ワクチンと一緒に肺炎球菌ワクチンの同時接種をしましょう。
生後6か月以降の赤ちゃんに肺炎球菌による細菌性髄膜炎の頻度が増えてくるため、生後6か月までには肺炎球菌ワクチン3回目を済ませておくことが重要です。また、効果を長続きさせてために生後12~15か月までに追加接種を受けましょう。
