気持ちが悪い・嘔吐した
嘔気・嘔吐は脳にある嘔吐中枢が刺激されることによる反射で起こります。刺激が弱いと吐き気、刺激が強いと嘔吐の症状が出現します。
様々な原因があり、発熱や痛みを伴う場合もあります。
嘔気、嘔吐の原因は?
①感染性胃腸炎
最も多い原因の一つです
ウイルス感染、または食中毒などによる細菌への感染によって起こります。
②ストレス
ストレスと胃腸の動きには密接な関係があります。ストレスによる影響で自律神経が乱れ、胃腸の動きが悪くなると嘔気や嘔吐を引き起こします。
③胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃酸や消化酵素などの影響で粘膜の一部が傷つき、欠損している状態です。
強いストレスの持続やヘリコバクター・ピロリ菌感染による慢性胃炎が原因です。解熱鎮痛剤やステロイドが潰瘍を引き起こす場合もあります。
④腸閉塞
腸の内腔が一部狭くなってしまい、食べ物やガスが通りずらくなることで引き起こされます。
腸管のねじれや、癒着が原因で起こります。
⑤虫垂炎
盲腸についている虫垂という細長い臓器に炎症が起きている状態です。みぞおちや右下腹部が痛くなり、発熱や嘔気、嘔吐を伴います。
⑥脳血管疾患・脳腫瘍
嘔気、嘔吐に加えて激しい頭痛を伴ったり、視力障害・言語障害・麻痺など様々な症状を合併します。
急な吐き気・嘔吐を認めたら?
悪い病気が隠れていないかの判断が必要です。
特に脳梗塞や開腹手術の既往がある方は症状と既往歴との関連性を見極めなければなりません。
それぞれの疾患には医師の診断が必要です。
症状がなかなか治らないなど、心配事があればなるべく早めに診察を受けましょう。