機能性ディスペプシア
胃もたれや胸やけが持続しているのに内視鏡検査やそのほかの検査では異常が認められない場合は機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)が疑われます。
機能性ディスペプシアの症状は?
- 食後の膨満感
- みぞおちの痛み・胸やけ症状
- 胃もたれ症状
- 食後の嘔気症状
機能性ディスペプシアの原因は?
胃・十二指腸の運動機能の低下・内臓知覚過敏・胃酸分泌過多・社会的ストレス・遺伝的要素・感染性腸炎の既往などの様々な要素が原因となります。それに加えて運動・睡眠・食事などの生活習慣が複合的に関与しているといわれています。また幼少期に受けた強いストレスが内臓知覚過敏に影響を及ぼす頻度が高いということが報告されています。
日本人の機能性ディスペプシアの有病率は10%前後であり、上腹部症状を主訴に来院された患者の約50%はこの疾患が影響しています。
機能性ディスペプシアの治療方法は?
胃酸を抑える薬や消化管運動を改善薬、漢方薬などが基本の治療薬となります。
不安症状や抑うつ症状がある場合は抗うつ薬や抗不安薬を使用することで症状が緩和することがあります。