小児科/予防接種/乳幼児健診
当院での定期接種・乳児健診について
令和7年度も引き続き15:00〜16:00までの時間帯を定期接種と乳児健診の専門時間に設定しております。予約制となりますので、お手数をお掛けしますが事前に電話予約をお願い致します(今後はwebでの予約も開始していく予定です)
もしその時間帯での来院が困難な場合は事前に相談して下さると助かります。ワクチン在庫状況により、別の時間帯でも適時受付可能です。
予防接種について
予防接種には「定期接種」と「任意接種」があります。
定期接種
国や都道府県、市区町村などの自治体が0歳から小学校入学前までの乳幼児に強くすすめているワクチンです。
ワクチン接種に対してかかる費用は無料です(一部で自己負担あり)
- インフルエンザ菌(ヒブワクチン)
- ロタウイルスワクチン
- 肺炎球菌ワクチン
- B型肝炎ワクチン
- 結核菌(BCGワクチン)
- 水痘ワクチン(水ぼうそう)
- 麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)
- 日本脳炎ワクチン
- ヒトパピローマウイルスワクチン(HPV)
- 5種混合ワクチン
(百日咳+ジフテリア+破傷風+ポリオ+ヒブ) - 4種混合ワクチン
(百日咳+ジフテリア+破傷風+ポリオ) - 2種混合ワクチン
(ジフテリア+破傷風)
※インフルエンザワクチン、新型コロナワクチン肺炎球菌ワクチンは
- 65歳以上の方
- 60〜65歳未満で心臓・腎臓・呼吸器の機能に障害があり、日常生活が極度に制限される方
- HIVによる免疫機能低下により日常生活に支障伴う程度の障害がある方
に関しては定期予防接種となり、ワクチン費用が一部のみの自己負担で接種可能です。
任意接種
希望者が各自で受ける予防接種で、ワクチン費用がかかります。
- インフルエンザワクチン
- 麻疹ワクチン
- 風疹ワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
- 黄熱ワクチン
- 髄膜炎菌ワクチン
- A型肝炎ワクチン
- 狂犬病ワクチン
(上記4つは主に海外渡航)
- 3種混合ワクチン
(百日咳+ジフテリア+破傷風)
予防接種を受ける前に
- 母子手帳・予診票・替えのオムツを忘れずに
- 来院前に体調に問題がないことを必ず確認して下さい
※以下の1〜3に当てはまる場合、予防接種は受けることができないとされております。
- 37.5℃以上の発熱がある方
- 現在急性で重症な病気に罹っている方
- 予防接種の成分により重篤なアレルギー反応を起こしたことがある方
ワクチンを打つ場所は?
1歳未満のお子様につきましては太ももへの注射が推奨されております。
理由としては
- 腕に比べて痛みが少ない
- 腕に比べて皮下脂肪がたくさんある
- 腕に比べて面積が広い
(同時に数種類接種する場合、それぞれ2.5cm以上の距離を離して接種するため、面積が広いほうが有利になります)
もちろん、今までと同じように1歳未満のお子様でも腕に接種することは可能です。接種する場所の希望がありましたら遠慮せずに仰って下さい。
ワクチンの副反応について
①接種後に腫れた
→副反応の多くは接種後に赤く腫れることです。
ほとんどは一時的ですので心配ありません。
2〜3日持続する場合もありますが、痛がって機 嫌が悪い場合は少し冷やすと効果的です。
②熱が出た
→肺炎球菌、4種混合、ヒブワクチン、日本脳炎
インフルエンザなどのワクチンは接種当日から翌日くらいまで熱が出ることがあります。
また生ワクチンであるMRワクチンは接種後7〜10日後に、おたふくかぜワクチンでは接種後3週間後に熱が出ることがあります。
※接種後発熱があったからといって、必ずしも次の接種でも発熱したり危険な副作用を起こすわけではありません。自己判断で次の接種を中断しないようお願い申し上げます。
小児の定期接種
生後2ヶ月から
- インフルエンザ菌(ヒブワクチン)
- ロタウイルスワクチン
- 肺炎球菌ワクチン
- B型肝炎ワクチン
- 5種混合ワクチン
(百日咳+ジフテリア+破傷風+ポリオ+ヒブ)
生後5ヶ月から
- 結核菌(BCGワクチン)
1歳から
- 水痘ワクチン(水ぼうそう)
- 麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)
3歳から
- 日本脳炎ワクチン
お子様の健診について
当院では4ヶ月健診・10ヶ月健診・1歳6ヶ月健診の乳幼児健診を行っております。
4ヶ月健診
母子保健法では義務ではなく任意となっていますが、ほとんどの自治体で行われています。
受診の目安に決まりはありませんが、 首がすわった頃に合わせて行くのが良いでしょう。
健診の主な検査項目は次のとおりです。
- 身長・体重・頭囲などの測定
- 首の座り具合
- 目で物を追うか
- 頭にわずかなへこみ(大泉門)があるか
- 音には反応するか
- 頸は硬くないか
- 心音、呼吸音の確認
- 股関節が硬くないか
- 臍や股の付け根、陰嚢や外陰部の確認
10ヶ月健診
こちらも任意の健診です。
生後10ヶ月になると運動能力の発達によりハイハイやつたい歩きが出来たり、手づかみ食べが出来るようになる時期です。行動範囲が広がるため、家庭内の事故予防がますます重要になります。
また人見知りが始まる時期でもあります。医師と目が合うだけで泣き叫んでしまう場合もありますが、その反応はむしろ正常な反応ともいえます。
健診の主な検査項目は次のとおりです。
- 身長・体重・頭囲などの測定
- おすわり、ハイハイが出来るか(個人差あり)
- 視線が合うか
- 心音、呼吸音の確認
- 臍や股の付け根、陰嚢や外陰部の確認
- 顔にかけた布を手で取れるか(ハンカチテスト)
- 両足でバランスを取れるか(ホッピング反応)
- 両手で体を支えようとする動きが出来るか(パラシュート反射)
1歳6ヶ月健診
母子保健法に基づき、市町村による健康調査の実施が義務付けられています。
1歳半頃になると上手に歩けるようになり、手先も器用に使えるようになります。ハイハイをせずに、お尻を使って移動していた場合(シャフリングベビー)でも、ほとんどが2歳頃まできちんと歩けるようになります。
また「パパ」「ママ」「ワンワン」など、意味のある言葉も話すようになりますが、言葉の発達にはかなりの個人差があり、一言も話さない子もいます。
健診の主な検査項目は次のとおりです。
- 身長・体重・頭囲などの測定
- 歩行の状態の確認
- 言語理解の確認
- 心音、呼吸音の確認
- 腹部の確認
- 斜視がないかの確認
- 鼠径部の確認