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赤ちゃんの症状

おむつかぶれ

赤ちゃんの皮膚は薄く、また皮脂の分泌が少ないためとても敏感です。

そのため湿度の多いおむつや排せつ物の刺激により炎症を起こすことがあります。

家庭で気を付けること

  1. 排せつ物がおしりに付着した場合はぬるま湯などで洗い落とすことが効果的です。洗う際にペットボトル500mlにシャワーキャップ(もしくは蓋に穴を空けたもの)を着けたものを使用すると洗いやすいです。
  2. 赤くなった肌はこするとますます赤くなります。そのため優しく拭き取ります。
  3. 肌を保護してくれるワセリンやオイルが効果的です。それでもよくならない場合は処方された薬を使います。
カンジダ性皮膚炎

なかなかよくならない場合はカンジダというカビの一種が悪さをしていることがあります。薬を塗っても治らない場合はもう一度受診しましょう。カンジダ性皮膚炎に対しては専用の塗り薬を使います。

皮膚炎とスキンケア

赤ちゃんの皮膚は大人の半分ほどの厚みしかなく、バリア機能も未熟です。そのため、乾燥や細菌による刺激を受けやすく、湿疹やあせもなどの肌トラブルが起こりやすい傾向にあります。

しっかりと洗って汚れを落とし、保湿することが大事です。

入浴のポイント
  • 毎日お風呂に入れて、汗や汚れを落としましょう
  • 石けんは低刺激のベビー用を使い、ぬるま湯でやさしく洗います
  • ゴシゴシこすらず、手のひらでやさしく泡洗いが基本です
  • 石けんやシャンプーは十分にすすぎます
  • お風呂の温度はぬるめの38度前後にします
  • 洗った後はタオルを押しあてるように拭き取り、保湿剤をたっぷりと塗ります。保湿剤を塗る量は、塗った後にテカリがありティッシュ1枚がくっつくくらいが適量です
保湿のポイント
  • お風呂上がりは10分以内に保湿剤を塗りましょう
  • 顔や首、関節の内側など乾燥しやすい部位を中心に、全身に塗布します
  • 保湿剤はベビー用のローション、クリーム、ワセリンなどが適しています
  • カサカサしやすいところには1日何回か保湿剤を塗ります
  • よだれや食べこぼしなどは濡れたやわらかいガーゼなどで早めにふき取り、その後に保湿剤を塗りましょう
衣類・環境に気をつける
  • 肌に直接触れる衣類は綿素材など刺激の少ないものを選びましょう
  • 洗剤は赤ちゃん用や無香料・無着色のものがおすすめです
  • 部屋の湿度は40〜60%を目安に保ち、冬場は加湿器の使用も◎
  • 夏場は帽子やベビーカーの日よけを活用し、日焼け対策を
  • 生後6カ月になっていたら、肌に刺激の少ない日焼け止め(紫外線吸収剤不使用のもの)を塗るのもよいでしょう
  • 草むらがあるところへ出かける場合は薄手の長そで・長ズボンを着用し虫刺され対策を

こんな時は受診を

・赤みや湿疹が広がる、ジュクジュクしてきた
・かゆみが強く、眠れない
・市販の保湿剤で改善しない

当院では、小児皮膚のご相談にも対応しています。気になる肌トラブルがあれば、お気軽にご相談ください。

赤ちゃんのあざ

赤あざ(血管の異常によるもの)
  • いちご状血管腫
     見た目がいちごのように赤く、少し盛り上がるあざです。生後1〜2か月ごろから出てくることが多く、7歳ごろまでに自然に消えるケースがほとんどです。必要に応じて内服薬やレーザー治療が行われます。

  • サーモンパッチ(正中部母斑)
     おでこ・まぶた・うなじなどにできる、薄いピンク、または赤いあざです。多くは3歳ごろまでに自然に消えていきます。

     まれにレーザー治療を行うこともありますが、多くの場合は経過観察で十分です。

  • 単純性血管腫(ポートワイン母斑)
     生まれつきある赤紫色のあざで、時間がたっても消えないタイプです。成長とともに濃くなったり、皮膚が厚くなることもあるため、レーザー治療が行われることがあります。

青あざ(皮膚の深いところに色素がたまる)
  • 蒙古斑(もうこはん)
     おしりや背中にある青っぽいあざで、日本人の赤ちゃんにはとても多く見られます。ほとんどが10歳くらいまでに自然に消えます。

  • 異所性蒙古斑(おしり以外にできる蒙古斑)
     腕や顔など、おしり以外にできた蒙古斑は消えにくいこともあります。目立つ場合はレーザー治療の対象になります。

  • 太田母斑(おおたぼはん)
     顔の片側にできる青っぽいあざで、成長とともに濃くなることがあります。レーザー治療で目立たなくすることができます。

茶色や黒いあざ
  • カフェオレ斑(はん)
    カフェオレのような淡い茶色のあざです。1つだけなら問題ないことが多いですが、6個以上ある場合は他の病気(神経線維腫症)と関係していることもあります。基本的には治療不要です。レーザー治療で薄くできる場合もありますが、再発率が高いため慎重な判断が必要です。

  • 扁平母斑(へんぺいぼはん)・黒あざ
     色が濃いものや大きなものは、成長に合わせて目立つことがあります。将来の見た目を考えて、レーザーや手術で治療することもあります。大きな黒あざや悪性の可能性があるものは外科的に取り除く場合があります。

赤ちゃんのあざは、見た目が気になって不安になるものですが、多くは成長とともに目立たなくなることが多いです。大切なのは、焦らず、医師と一緒に見守っていくことです。

不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

 

あかちゃんのおへそ

赤ちゃんが生まれたあと、へその緒は切り離されますが、残った部分(臍帯:さいたい)は自然に乾燥して数日〜2週間ほどで取れます

【へその緒が取れるまでのケア】
  • 入浴後やおむつ替えのときに、乾いた清潔な綿棒などで軽く水分を拭き取ってあげましょう。

  • 消毒は不要な場合が多いですが、赤くなったり、においが強いときは清潔に保ち、必要なら小児科へ

  • 無理にへその緒を取らないようにしましょう。

へその緒が取れたあとのケア

取れたあとは、少しジュクジュクしたり、かさぶたのようになることがあります。
これは自然な経過ですが、以下のような症状があれば受診をおすすめします

【受診の目安】
  • 黄色や緑色の膿が出る

  • 悪臭がする

  • 赤く腫れて触ると痛がる

  • 出血が止まらない

よくあるおへそのトラブル

① 臍肉芽腫(さいにくげしゅ)

  • へその緒が取れたあと、赤い粒のようなできものが出てくることがあります。

  • 小さいものは自然に治ることもありますが、切除や除去、ステロイド軟こうなどで治療する場合もあります。

②臍炎(さいえん)
  • おへその周りが赤く腫れて、膿や出血、発熱を伴うことがある細菌感染です。

  • 抗生剤での治療が必要になるため、早めの受診が大切です

③でべそ(臍ヘルニア)
  • 俗にいうでべそのことで、おへその周りの筋肉がまだ弱いことで生後1か月ごろよりおへそが膨らんでくることがあります。

  • 3歳くらいまでに自然に治ることがほとんどですが、膨らんで伸びた余分な皮膚が残る場合も少なくありません。

  • 最近は綿球やテープ、圧迫材などの使用して安全に治療する方法があります。
  • 大きさが急に変わったり、色が悪い場合はすぐに受診してください。

保護者の方へ

赤ちゃんのおへそは、ほとんどが自然にきれいに治ります。
ただし、「赤く腫れる」「におう」「膿が出る」など異常が見られたときは、迷わず小児科や皮膚科にご相談ください

気になることは、些細なことでもどうぞお気軽にお話しください。
赤ちゃんの健やかな成長を一緒に見守っていきましょう。

 

赤ちゃんの眠りと夜泣き

赤ちゃんが生まれてから、「全然眠ってくれない…」「夜泣きがつらくて寝不足…」と感じている保護者の方はとても多いです。でも、赤ちゃんの眠りには大人とは違うリズムがあることを知ると、少し気持ちがラクになるかもしれません。

ここでは、赤ちゃんの睡眠の特徴と夜泣きの原因、家庭でできる工夫についてわかりやすくご紹介します。

赤ちゃんの睡眠リズムはどうなっているの?

産まれたばかりの赤ちゃんは1日に18時間くらい眠りますが、まとめて眠るのではなく小刻みに目を覚ましています。

脳や体を発達させるために昼も夜もたびたび母乳やミルクを飲んでエネルギーをもらう必要があるためです。そのため産まれてすぐの期間は昼も夜も区別がない状態が続きます。

やがて昼と夜の区別がつくようになり、生後3か月の頃には一度に長く眠るようになる赤ちゃんもいます。

1歳くらいまでは眠りのリズムに個人差があることがわかっています。

月齢 睡眠の特徴
生後0〜1か月 1〜3時間ごとに起きて授乳。昼夜の区別なし。1日の睡眠時間は16〜20時間程度。
生後2〜3か月 少しずつ昼と夜の区別がついてくる。夜に長く眠れるようになる子も。
生後4〜6か月 まとまって寝る時間が増え、夜間授乳が減ることも。
生後6か月以降 睡眠のリズムが整ってくるが、個人差あり。夜泣きが始まる時期。
夜泣きってなに?どうして起こるの?

● 夜泣きとは…

「お腹もいっぱい、オムツもきれい、熱もないのに夜中に突然泣き出すこと」。

夜泣きにははっきりした原因がないことが多く、成長の一環としてよく見られる現象です。

● 夜泣きの原因とされるもの
  • 昼夜の区別がまだはっきりしていない

  • 脳や神経が発達する過程で目が覚めやすい

  • 刺激(音・光・日中の興奮)が多かった

  • 寝ぐずり・眠りが浅い

  • 寝る環境や習慣の影響

夜泣きは生後6か月〜1歳半頃によく見られ、成長とともにおさまっていくことがほとんどです

なぜ泣いているのかこれという原因がわからない場合もよくあります。

おうちでできる夜の眠りの工夫
①生活リズムを整える
  • 毎朝決まった時間に起こす

  • 朝〜昼は明るく活動的に、夜は静かに落ち着いた時間に

  • 昼寝を長くしすぎないように注意

②寝かしつけの「ルーティン」を作る
  • 決まった時間にお風呂に入れる

  • 絵本を読む・音楽を流すなど「寝る前の合図」を決める

  • 授乳・ミルクのあとに少し抱っこして落ち着かせる

③寝る環境を整える
  • 部屋を暗く静かに(照明は間接照明などで落ち着いた雰囲気に)

  • 室温・湿度に注意(赤ちゃんは暑がりです)

夜泣きのときに気をつけたいこと
  • 泣いてもすぐに抱っこせず、少し様子を見ることで自分で寝なおす力を育てることもできます。

  • それでも泣きやまないときは、背中を軽くトントンしたり、優しく声をかけたりしてあげましょう。

  • 親御さんが疲れているときは、交代で対応する・日中に休むことも大切です。

こんなときは受診を

夜泣きが長く続いたり、以下のような様子がある場合は、病気や不快のサインの可能性もあります。

  • 泣き方がいつもと違って激しい

  • 発熱・咳・下痢・便秘など他の症状がある

  • 痛がっている様子(耳を触るなど)

  • 極端に眠らない・昼間もぐずる

不安な場合は、小児科にご相談ください。

眠れない日々はずっと続きません

夜泣きは、赤ちゃんの脳や心の発達にとって自然な過程です。
今は大変でも、やがて終わるときがきます。

保護者の方が自分を責めず、**「完璧じゃなくても大丈夫」**と思えることがとても大切です。
つらいときは周りに助けを求めたり、医療機関や育児相談などに頼ってください。

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